メガ戦役


メガ戦役はエル帝国によるアルダン帝国侵攻戦争において勃発した戦役。狭義には共通中世歴1586年から翌年にかけて、主に惑星メガ周辺の宙域を舞台とした。


戦術


 2年に及ぶメガ戦役で、両軍の戦闘艦設計は大きく変化した。
 それまで艦隊の中心は巡洋艦や戦艦であったが、メガ周辺の比較的狭い戦域に戦闘が集中すると、両軍とも補給拠点をより近い位置に設置できるようになり、航続距離の短い駆逐艦や宇宙戦闘機、宇宙爆撃機が設計、生産、運用された。こうした小型艦は小回りがきき、しばしば大型の巡洋艦や戦艦を魚雷攻撃で撃破した。
 約2年にわたる狭義のメガ戦役がアルダン帝国軍の勝利に終わると、アルダン帝国は逆襲に転じた。しかし、ミヒャエル宙域海戦でアルダン帝国艦隊が撃退されると、両軍ともに小型艦重視から小型艦・大型艦バランス重視の編成へ見直しが行われた。この際、戦艦を上回る更なる大型艦として巨大砲艦のタイタン、巨大空母、そして前線補給基地として修理・補給能力も備えた機動宇宙要塞のジャガーノートが両軍で運用された。
 マッサの戦いではアルダン帝国軍はタイタン22隻、巨大空母16隻、ジャガーノート9隻、戦艦600隻、巡洋艦3200隻、駆逐艦1万隻、宇宙航空機20万機以上が参加し、エル帝国軍はタイタン8隻、宇宙空母22隻、ジャガーノート11隻、戦艦500隻、巡洋艦2000隻、駆逐艦8000隻、宇宙航空機1万8000機が参加した。この戦闘でアルダン帝国はエル帝国艦隊を撤退させ、最終的なエル帝国戦争での白紙和平を獲得する。
 なお、エル帝国戦争で建造された巨大艦はどれも平時に維持するには困難なものであり、多くはスクラップにされるか、あるいは固定要塞に改造されるなどし、現役艦としてとどまったものは少数だった。
 後の戦争においてもこれら巨大艦が建造されることはほとんどなく、巨大艦の時代は非常に短期間であった。



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