「北米決戦」は私の自作ゲームで、架空の第二次アメリカ内戦を扱っている
今回はこのゲームを紹介も兼ねAARにしていく


青が北軍で、赤が南軍となる
北軍はゲーム開始時の占領地域は多いものの、重要な機動戦力で南軍に劣り、特に西部に隙が存在する
南軍は機動戦力で優れているが、北部地域にて戦力が包囲されており、迅速な救出が必要である


ゲーム開始後、十数ターン終了時の状況
注目すべきは南西部で、北軍による戦線が形成されており、安易な南軍の突破を許さない構図となっている

本ゲームは大抵の場合、序盤に南軍の機動軍が北軍の手薄な南西部戦線を突破するというパターンになりがちであるが、
今回は運悪く南軍の機動軍に手番が回って来ず、そうこうしている間に北軍が戦線の隙間を埋めてしまった


そこで南軍は西部突破を諦め、敵戦力の低い北部に機動戦力を集中し、北部突破作戦を実行する
こうした突破作戦には反撃を食らい大損害を受けるリスクも存在するが、本ゲームでは占領している州の数により供給される補給物資の量が決まるため、
占領している州の少ない南軍は、どこかで北軍の戦線を突破し、州の占領を成功させなければジリ貧となる
また、今回の北部突破作戦が成功すれば、孤立している北部の南軍を救出することも可能となる


こうして開始された北部作戦は、最初は南軍の浸透が進んだが、


北軍も突破を許すまいと、決死の反撃を仕掛けてくる
先攻する機動軍が包囲されると、包囲下にある部隊は補給を受けられず消耗するため、南軍も全力で機動軍のための補給路を確保する


南軍が再度、先攻する機動軍へ補給路を繋げる


さらに北軍が反撃、補給路を遮断しかける


しかし、南軍も増援を送り残りの補給路の部隊を強化する


南軍先方の機動軍は北軍の存在しないアメリカの大地を駆け抜け、ワシントン州を制圧する
ワシントン州は北軍の補給拠点の一つであり、ここを占領されると北軍の補給拠点はニューヨーク州のみとなってしまう
ワシントン州を制圧されたアメリカ西部の北軍はニューヨーク州から補給を受けるしかないため、
中央部の補給路は北軍にとっても生命線となり、両軍負けられない北部での戦いは一層激化していく


北軍が一応の補給路を確保する
しかし補給路の防衛戦力は薄く、すぐにでも再占領されかねない


南軍が反撃し、再度北軍の補給路を遮断する


さらに北軍が反撃、補給路を確保するとともに、一部南軍を包囲する


一進一退の攻防が続くも、ここに来て北軍が戦闘を優位に進め始める


南軍決死の反攻により一時的に北軍補給路を遮断するも、


北軍の反撃作戦によりすぐに補給路が復活する


さらに北部への過度な戦力集中により後方が手薄になった南軍は、
南部から突破してきた北軍により、主力部隊が包囲される


包囲網が手薄であったため脱出には成功するものの、南軍は少なくない戦力を失い、
さらに南軍は逆転を狙い西部反攻を試みるも、既に戦争全体を優位に進める北軍はすぐに防衛線を形成する


その後も南軍は戦闘を継続したが、戦局の不利は覆せず(北軍はより多くの州を保持し続けたため、戦力以上に補給物資で北軍に大きな優位があった)
南軍の投了となった

ゲーム全体としては、序盤に南軍の機動軍に手番が回って来ず、西部突破が出来なかった点が大きく影響した
その後の南軍の北部突破作戦も、作戦目標に対して戦力が不足しており、補給線を守り切ることに失敗した
南軍としては普通に戦い続けていればジリ貧になるとはいえ、まずはより簡単な作戦を成功させ、より有利な戦況を作るべきだったかもしれない
とはいえ、このゲームはランダム要素に大きく左右されるので、同じ作戦をやっても北軍が勝つときは勝つが

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