ゲーム概要

「日本機動部隊」は太平洋戦争における、日本空母艦隊とアメリカ空母艦隊の空母戦を扱ったウォーゲーム。
今回はゲーム会にて「珊瑚海海戦」シナリオをプレイ、日本を担当した。


艦隊編成


空母「翔鶴」で第1艦隊を、空母「瑞鶴」と軽空母「祥鳳」で第2艦隊を編成、巡洋艦は空母の防空護衛に回す。駆逐艦は主に輸送艦の護衛へ回した。



米軍艦隊。空母2隻を同じ艦隊へ配置し、ダミー用の巡洋艦部隊が存在する。


1日目 日中


ゲーム開始時のマップ。国旗はダミーマーカで、このうちのどこかに艦隊が存在する。
索敵によりマーカーがダミーであるか、それとも本物の艦隊であるかが分かるのだが、索敵報告が誤っている可能性もあり、推理力と運が試される。



日本軍は積極的に索敵を実施、敵艦隊発見との通報を受けて、数回攻撃を実施するが、どれも駆逐艦と給油艦からなる艦隊だった。
給油艦は撃沈しても得点にすらならない。
一方米軍は消極的であり、日本艦隊への攻撃は無かった。


1日目 夜


夜間、日本軍は巡洋艦部隊を切り離して夜戦を挑む。
しかし、酸素魚雷で高い攻撃力を持った駆逐艦は輸送艦の護衛に回っており、夜戦になったとしても必ずしも有利とはいえない。
また米海軍も容易には接近を許さない。(実は私のルール解釈にミスがあり、夜戦は容易には発生しなかった)
結局、日本海軍の夜戦は未遂に終わる。どころか、この間に米海軍はポートモレスビーに接近し、日本軍の戦略目標であるポートモレスビー攻略が厳しくなった。


2日目

日米両軍は早朝から索敵隊を発艦させ、敵艦隊の索敵を行う。しかし、日本海軍は昨夜の艦隊分割によりダミーマーカーが少なくなっており、先に米海軍に発見されてしまう。

ここで日本軍は奇策に打って出た。
あえて空母のいない駆逐艦からなる艦隊に戦闘機の護衛をつけ、米海軍を騙しにかかる。
ゲーム的な作戦ではあるが、米軍を大いに悩ませることに成功する。しかし、米海軍は日本軍の欺瞞を見抜き、空母を含む艦隊の方へ全力攻撃を行った。
さらに、日本軍は奇策の方に気を取られていたため、発見されている空母艦隊を間違うという重大なミスを犯し、米海軍から発見されていない艦隊で護衛の戦闘機を上げ、米艦隊から発見されていた艦隊には護衛の戦闘機は未発艦であった。
戦闘機の護衛の無い空母「翔鶴」はアメリカ攻撃隊の餌食となり、一瞬で撃沈された。



ようやく日本艦隊も米艦隊を発見し、攻撃を行うも、ダミーの巡洋艦艦隊へ攻撃隊を送っていたこともあり、小規模な攻撃しか実施できない。
米空母「Yorktown」を小破・発艦不能とするも、後続の攻撃が続かず、また米艦隊の強力な対空砲火もあり、日本軍の攻撃は当たらず、その間にYorktownは応急修理で発艦不能状態を修理してしまう。
翔鶴を撃沈し、ポートモレスビーへ接近して日本軍の上陸を難しくした米軍は、ここで北方へ退避し、空母戦を避ける。日本はこれを追うも、途中南下してきた米巡洋艦と接触。
あやうく空母「瑞鶴」が米重巡の砲撃にさらされるも、危機一髪回避に成功し、日本の護衛巡洋艦に米重巡は撃沈された。



日本軍はその後も米空母へ散発的な攻撃を行うも、米海軍の強力な対空砲火の前に攻撃隊は次々に餌食となり、爆撃機・雷撃機ともに壊滅。
さらに空母「瑞鶴」が米航空隊の攻撃で中破・発艦不能となり、攻撃隊を発艦させることが不可能となったため投了した。


戦訓

・米海軍は対空砲火が強力なため、中途半端な攻撃隊は有効ではない。叩くなら強力な戦力をもって叩く必要がある。
・輸送艦の護衛は不要。駆逐艦程度の戦力では、砲戦でも航空戦でも護衛にならないので、ダミー用の艦隊を編成した方が良い。
・夜戦は回避されやすく、艦隊分割によりダミーマーカーが減るというゲーム的なペナルティもあるため、あまり行わない方が良い。


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